試算表とは?経営するうえでどんな指標に注意すると良い?

起業サポートセンター東京事務局

2025年08月04日

2025年08月04日

試算表とは?

こんにちは、ミネルバ税理士法人です。このブログでは、「会社設立」や「起業」に関するノウハウやポイントを中心に分かりやすくご紹介しています。今回は経営する上で大事な試算表の見方にについて整理してみました。ぜひ、参考にしてください。

試算表とは?

事業を行う上で、一定期間ごとの財務状況を把握するために作成する「会計帳簿を基にした一覧表」のことです。お金の流れや結果を表す「貸借対照表」と儲けの流れを表す「損益計算書」から作成されます。

読み取れる主な指標

①売上総利益率(粗利率)
「(売上総利益÷売上高)÷100」
売上高に対して、どれだけコスト(原価)がかかっているかを示す指標です。 高ければよいというわけではなく、業界平均や自社のビジネスモデルとの比較(前年比較)をすることで、価格設定や原価の見直しに役立ちます。

②営業利益率(営業利益)
「(営業利益÷売上高)÷100」
売上に対して、どれだけのコスト(売上原価+販管費)がかかっているかを示す指数です。

営業利益率が低い場合は、人件費が重い、家賃などの固定費が高い、単純に売り上げが落ちているなど、比重が大きい要因を分析することができます。

原因を分析することで、業務効率化を図る必要があるのか、オフィスや店舗の見直し、収益力強化が必要なのか、それぞれの対応策に役立ちます。

③資金繰り
経営の安全性を図る指数としては、下記が挙げられます。

・短期的な債務の返済に耐えられるだけの短期的な資産を持っているか見極める。
流動比率「流動資産÷流動負債」

・元手となる資金のうちどれだけ自己資本でまかなっているかを表したものです。
自己資本比率「自己資本÷(自己資本+他人資本)」

④売掛金・買掛金の回転状況
それぞれの回転状況は、資金繰りの健全性や効率性を測る重要な指数です。これらを分析することで、資金がスムーズに流れているか、あるいは滞っているかが見えてきます。

・債権回転期間は、「売掛金÷売上高」もしくは、「買掛金÷仕入高」で求められます。

【売掛金の例】月末締め翌月末入金のサイクルである場合
1カ月の売上が100円⇒売掛金の期末残高は100円となります。

回転期間は、売掛金100÷売上高100=1ヵ月

回転期間が短いほど、キャッシュ効率が良いといえます。

※買掛金も上記のように「買掛金÷仕入高」から月数を算出することができ、回転期間が長いほど手元資金を温存できると考えられます。

⑤固定費と変動費のバランス
・固定費が高いと、
損益分岐点が高くなり、売上が落ちたときに赤字になりやすいです。ただ、売上が伸びたときは利益率が高まりやすいといえます。

・変動費が高いと、
売り上げ減少に応じてコストも減るため、柔軟な経営が可能です。ただ、売上が伸びても利益が伸びにくい構造になっているといえます。

限界利益率「(売上高-変動費)÷売上高×100」

限界利益率が高いほど、固定費をまかなえる体力があると言えます。日本政策金融公庫で業種ごとの参考指数が提示されておりますので、比較してみるのも良いかと存じます。

税理士が作成した試算表を普段あまり気にせず、売上や利益だけをみている方も多いのではないでしょうか。

試算表は、経営状況を把握し、意思決定を行う上で不可欠なツールです。上記の指数を目安に、前期と比較し経営上の変化は無いか、同業他社と比較し一般的な指数はどうなのか等、検討してみるのも良いかと存じます。

今回の記事が皆様のお役に立てると幸いです。疑問点やさらに詳しく知りたいことがありましたら、ぜひお気軽にLINEの無料相談をご利用ください。ミネルバ税理士法人の専門家が、あなたのビジネスを全力でサポートいたします。

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