事業の設計図:ロジックモデルでビジネスを構築する

起業サポートセンター東京事務局

2025年11月12日

2025年11月12日

事業の設計図:ロジックモデルでビジネスを構築する

起業を考えているものの、「何から手をつければいいか分からない」と感じている方へ。事業の全体像を明確にするためのフレームワーク、ロジックモデルをご紹介します。

ロジックモデルは、事業の目的と手段の関係性を整理し、「どのような結果を生み出したいか」から逆算して計画を立てる手法です。

Sikaku

ロジックモデルの構成要素

ロジックモデルは、以下の5つの要素で構成されています。

1.最終アウトカム(Final Outcomes

あなたの事業が社会にどのような変化をもたらすか、最終的に実現したい状態です。

2.中間・初期アウトカム(Intermediate Outcomes)

最終アウトカムを達成するために、顧客や社会に起こるべき変化や影響です。

3.アウトプット(Outputs)

顧客に提供する具体的な商品やサービスです。

4.活動(Activities)

アウトプットを生み出すために必要な具体的な行動や準備です。

5.インプット(Inputs)

事業活動に投入する経営資源(人、モノ、お金、情報など)です。

 

ロジックモデルの作成手順

ロジックモデルを作成する際は、「最終アウトカム」から逆算して考えるのがポイントです。

ステップ1:最終アウトカムを考える

まず、あなたの事業が解決したい社会の課題や、最終的に実現したい世界観を明確にします。

ステップ2:中間・初期アウトカムを深掘りする

その最終アウトカムを達成するために、顧客や利用者がどのような状態になる必要があるかを考えます。さらに、その状態を実現するために必要なことは何かを掘り下げていきます。

ステップ3:アウトプット・活動・インプットを具体化する

中間・初期アウトカムの達成に必要な具体的な商品やサービス(アウトプット)を考えます。次に、その商品やサービスを提供するための活動、そして最後に、その活動に必要な資源(インプット)を洗い出します。

このように「目的」から「手段」へと順に考えることで、因果関係の連鎖が理にかなっているかをチェックできます。

 

ロジックモデルの活用例

例えば、農業用アプリを開発する会社の場合、以下のように考えられます。

最終アウトカム: 日本の食料自給率が50%を超える。

中間・初期アウトカム: 若者が農業ビジネスに参入しやすくなり、就農した若者が収穫量を上げている。

アウトプット: 若者向けに、収穫量の向上をサポートする農業用アプリ

活動: アプリの開発、マーケティング、ユーザーサポートなど

インプット: 開発チーム、資金、サーバーなどの設備

 

このように、「何を作るか」ではなく「どのような状態を生み出したいか」から考えることで、顧客に本当に利用される、価値ある商品やサービスを設計できるようになります。完成した図は、事業の進捗管理や、抜け漏れがないかの確認にも役立ちます。

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