ビジネスモデルキャンバス:ビジネスを可視化する9つの要素
2025年11月12日
2025年11月12日

ビジネスモデルキャンバスは、ビジネスモデルを9つの要素に分解して整理するためのフレームワークです。
これらを一つずつ見ていきましょう。
1. 顧客セグメント(Customer Segments)
あなたのビジネスの顧客は誰ですか? どのようなカテゴリーの人たちなのか、具体的な顧客像(ペルソナ)を明確に描きます。既に契約が見込めている場合は、その会社名なども記載します。その会社のキーマンも記載します。個人であれば、どのようなカテゴリーに属する人達なども記載していきましょう。
2. 提供価値(Value Proposition)
顧客は、あなたの何にお金を払うのでしょうか? 提供する商品やサービスが、顧客にどのような価値を提供し、その対価としてお金を支払ってもらえるのかを言語化します。起業時は、自社の商品やサービスが明確になっていても、その顧客の裏側にある「お金を払う動機」について考えていないケースが多いです。ここが一番重要なエリア出ることを認識しておきましょう。
3. チャネル(Channels)
どのようにして顧客と出会い、商品やサービスを届けるのでしょうか? 顧客との接点(タッチポイント)を明確にするのがこのチャネルです。せっかく良い商品やサービスでも、お客にどうリーチするのか不明確であれば、上手くいきません。考えられる全てのチャネルを書き込んでください。
4. 顧客との関係(Customer Relationships)
顧客との関係をどのように構築し、深めていくかを考えます。信頼関係を築くための方法を整理する項目です。Webサイトに上げたからといって、顧客との信頼関係は築けるものでしょうか。クラウドファンディングなのでテスト販売しながら、顧客との対話を重ねるなど、関係をどう醸成していくのかを考えます。
5. 収益の流れ(Revenue Streams)
ビジネスで得られる収益の源泉は何ですか? 顧客が価値を認め、対価として支払う金額や方法を具体的に記載します。BtoBtoCなどユーザとの間に販売先がある場合など、市場価格や自社の販売価格も記載します。資金の回収方法やルートなども書き込んでいきましょう。
6. 主要な資源(Key Resources)
ビジネスを機能させるために不可欠な資源(人、物、金、情報など)を整理します。具体的な機能別の組織名や社員の名前、商品やサービス、メーカであれば生産設備なども記載します。自己で用意している資金や借り入れ予定の資金なども書き込みます。また社内の情報システムも記載しておきましょう。
7. 主要な活動(Key Activities)
ビジネスモデルを実際に動かすために、どのような活動が必要ですか? 事業を継続・発展させるための主要な行動をまとめます。直近での行動計画、又は近い将来必要になる行動も書き込みます。この部分が薄いと、時間ばかり過ぎてしまうことになります。達成のための日付なども記載しましょう。
8. パートナー(Key Partners)
自社だけでは解決できない課題を、誰と協力して乗り越えますか? ビジネスを成功に導くための協力者やパートナーシップを記載します。起業当初は自社のリソースだけで、課題を突破していくことは難しいことです。仕入先であれば、良好な関係構築抜きには、永続的で安定した経営はできません。協力者を予定も含め書き込んでいきます。
9. コスト構造(Cost Structure)
ビジネスを運営するためにかかるコストはどのような構造になっていますか? サービスや商品のコストを整理します。仕入先があるのであれば、その仕切りについても記載しておきましょう。コスト構造を明確化することで、将来的な利益の源泉が明確になります。
一回で完璧なものを作成する必要はありません。ビジネスモデルも進化します。毎月モニタリングによって見直し、手を付けていること、いないことも明確になります。ビジネスモデルキャンバスにより絶えず自社のビジネスモデルの見直しを行うことが重要です。
このように、9つの要素を埋めていくことで、自社のビジネスモデルが可視化され、全体像を整理できます。ぜひ、あなたのビジネスでも試してみてください。
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